循環器内科

更新日: 2024年4月11日

診療科の特色

当科は、和歌山県、三重県、奈良県の3県にまたがる南部地方において、唯一24時間体制で循環器疾患の診療を行っている施設です。狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、心不全、弁膜症、不整脈などの心臓疾患はもとより、高血圧症や脂質異常症(高コレステロール血症)などの生活習慣病についても、診断と治療を行っています。また近年増加している、下肢動脈閉塞性動脈硬化症の血管内治療にも力を入れています。この地域唯一の心臓血管外科とも綿密な連絡を取り合っています。

循環器疾患の特殊性を考慮して、早期診断、早期治療を基本理念としています。突然の胸痛や、動悸、呼吸困難など緊急を要する状態については、24時間体制で、受け入れ可能です。特に治療が急がれる急性心筋梗塞のカテーテル手術(ステント、風船治療)については、心臓カテーテル室専門看護師および臨床工学士も常に待機しており、病院到着1時間以内の手術開始が可能な体制となっています。2021年に日本心血管インターベーション学会研究施設に認定されました(和歌 山県では和歌山医大、和歌山日赤についで3施設目)。

当科で治療を受けて安定された患者さんについては、地域の開業医院の先生方と協力して、双方で診療にあたる病診連携を行っています。また地域の病院・医院の先生方との交流・知識の共有を行う目的で、定期的に勉強会(南紀循環器談話会)を開催しています。

また、もともと地域の医院に通院中で、循環器疾患が疑われたり、医院ではできない循環器専門検査が必要になった場合には、当科で、検査および薬剤調節・カテーテル手術などを行い、病診連携により、かかりつけ主治医の先生と連携しながら、治療を進めていきます。

※初診は、医療機関からの「紹介状」が必要です。

以下の研究に参加しています。
循環器疾患診療実態調査(JROAD)のデータベースによる心臓サルコイドーシスの診療実態調査と二次調査に基づく診断・治療プロトコールの策定に関する研究

診療内容・実績など

ポイント 外来患者数 : 約530名 / 月

当科で施行している検査、手術など

  • 心臓カテーテル検査(冠動脈造影、電気生理学検査など)
  • 経皮的冠動脈形成術 (ステント、バルーン拡張)
  • 高速回転式アテレクトミー(ロータブレーター)
  • 経皮的下肢動脈形成術(ステント)
  • 経皮的腎動脈形成術(ステント)
  • 永久ペースメーカー手術
  • 埋込型除細動器植込術(ICD)
  • 心臓再同期治療除細動器植込術(CRT-D)
  • 植え込み型心臓モニタ植え込み術
  • 肺塞栓症予防下大静脈フィルター留置術
  • 心エコー検査(経胸壁約3000、経食道)
  • Holter心電図
  • トレッドミル検査
  • 心臓MRI検査(3テスラ)
  • 冠動脈CT検査(64列多列CT)
  • 心筋シンチ検査
  • ヘッドアップチルト検査
  • 心臓リハビリテーション

診療実績

年度 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
心カテーテル検査 464 444 440 432 347 311 334
経皮的冠動脈形成術(PCI) 152 178 187 186 145 156 204
下肢動脈形成術(PTA) 52 44 40 35 31 26 40
ペースメーカー植込術(新規) 33 36 44 31 27 21 30
ペースメーカー植込術(電池交換) 12 8 12 7 11 15 27
ICD 4 3 2 6 3 2 1
CRT-D 3 1 2 1 2 0 4

主な対象疾患

  • 虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)
  • 心臓弁膜症
  • 心不全
  • 不整脈
  • 心筋症
  • 下肢閉塞性動脈硬化症
  • 高血圧症(治療抵抗性のもの)
  • 肺血栓塞栓症、肺高血圧症
  • その他

診療スタッフ

江守 裕紀

役職
部長
卒業年度
平成24年
資格
日本内科学会 認定内科医
日本循環器学会 循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会 心血管インターベンション認定医
医学博士

高木 拓也

役職
医員
卒業年度
平成31年

小松 慶也

役職
医員
卒業年度
平成29年

吉田 崇真

役職
医員
卒業年度
令和3年

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