中央検査部
中央検査部には、臨床検査業務を行う臨床検査技師12名、看護師2名、その他事務員3名の合計17名のスタッフがいます。
臨床検査は、検体検査と生理検査に大きく分けられます。
検体検査
検体検査とは患者さんから採取した血液、尿、臓器組織などを使用する検査です。
当院の検査部では検査システムを導入して、外来患者様の診察前の検体検査は、採血後30分から40分以内の報告に努めています。
血液検査
貧血などの指標となる赤血球数など血球計数、血液の固まりやすさの指標となる凝固機能検査等を行います。
生化学検査
肝機能、腎機能など各臓器の状態の指標となる生化学的検査を行います。
一般検査
尿検査で糖尿など、便検査で潜血(出血)や髄液検査等を行います。
免疫
肝炎、梅毒、インフルエンザやcovid-19(新型コロナ)など感染症等の検査を行っています。
輸血検査
血液型・輸血に関わる検査、また、輸血用血液製剤の管理等も行っています。
微生物検査
尿、喀痰、咽頭粘液、血液、便等の細菌の検査を行います。
病理検査
臓器の病変部を採取し、ホルマリン溶液で固定後、厚さ約3/1,000mmという薄さにスライスし、染色を行い標本にします。病理医は、この標本を顕微鏡で観察して良性・悪性の診断や病変部が良性か悪性か、あるいは病変部が取り除かれているか、癌のリンパ節転移の有無を確認するためなどに、術中迅速診断を行うことがあります。
生理検査
生理検査とは、心電図、超音波検査など患者さんを直接検査することです。
心電図検査
心拍のリズム、心筋梗塞や虚血など心筋の障害の推定の指標となります。
負荷心電図検査
運動前後の心電図の違いを見る検査です。
ホルター心電図
24時間の心拍のリズムや不整脈を反映します。
呼吸機能検査
気管支喘息、肺梗塞やCOPDなどの病態の指標となる検査です。
聴力検査
標準純音聴力検査、語音聴力検査などがあります。鼓膜の動きを利用したティンパノグラフィー検査、SR検査も行っています。
脳波図検査
失神を起こした場合てんかんが発症していないか等を診る検査です。
ABI検査
血管の詰まり具合の指標となります。
超音波検査
心臓、肝臓、腎臓や血管等を人間の耳では聞き取れない高い音を使用することにより、機器で画像に変換し病態を評価します。