RST

RSTとは、(Respiratory Support Team:呼吸サポートチーム)の略です。

ご挨拶

呼吸は人間が生きていくためには必要不可欠です。呼吸が安定していれば安楽であり、呼吸が不安定であれば、循環動態、全身状態の悪化を招き、重症化すれば、人工呼吸器装着を装着することもあります。

しかし、高度な医療機器の取り扱いに関して医療従事者が不安をもって対処する、という場面もすくなくありません。RSTは、これらの不安を取り除き自信をもって患者さんに関わることができるためのサポートをいたします。

当センターRSTは、人工呼吸器を含め、呼吸に関する院内の勉強会、院内ラウンド、マニュアルの作成などを行い、より良い治療・ケアの提案実践に繋げていくことを目標としています。

呼吸サポートチーム

呼吸ケアチーム加算について

一般病棟において、医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士などからなるチームにより、人工呼吸器の離脱に向け、適切な呼吸器設定や口腔状態の管理等を総合的に行う場合の評価を新設する。

呼吸ケアチーム加算 150点(週1回)
 [算定要件]

  • 一般病棟入院基本料、特定機能病院入院基本料(一般病棟)及び専門病棟入院基本料の届出病棟に入院しており、48時間以上継続して人工呼吸器を装着している患者であること。
  • 人工呼吸器装着後の一般病棟での入院期間が1か月以内であること。
  • 人工呼吸器離脱のための医師、専門の研修を受けた看護師等による専任チーム(呼吸ケアチームという)による診療等が行われた場合に週1回に限り算定する。

RST立ち上げにあたって

 近年、臨床においての呼吸ケア(呼吸管理)や、人工呼吸器の安全管理についての質の向上が見直しされています。「呼吸サポートチーム」「呼吸ケアチーム」という名称の呼吸管理全般の教育、コンサルテーション、標準化に関する活動を行うチームが多く存在してきています。当センターにはICUという部署がなく、術後や急性期・慢性期の人工呼吸管理を一般病棟の観察室や個室もしくは大部屋で行っています。余談ではありますが、先進国の中で日本だけがそのような管理体制がゆるされているそうです…。
 このような現状の中で、患者さんを、安心して医療を受けられるよう支援することを目的とし、平成21年度、看護師、臨床工学技士の有志による「新宮呼吸サポートチーム」が発足しました。平成22年度より、診療報酬の改定による呼吸ケアチーム加算が新設され、当センターも医師、理学療法士が新たに加入し、施設基準を満たすこととなり「新宮呼吸サポートチーム」として現在活動しています。

RST基本方針

  • 院内での呼吸ケアの質と向上
  • 院内と近隣施設への情報発信
  • チームメンバー間の連携とモチベーションの保持
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