地域連携室 室長挨拶
地域医療連携室は室長以下、看護師長、医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)、事務員が活動しています。内容は、①他院や診療所からの患者様の受け入れと他病院への紹介、②退院時の医療介護の調整、③地域医療支援病院運営委員会の開催、④医療介護に関する研修会の開催、⑤在宅医療相談窓口など多岐にわたっております。
地域医療連携室の大切な役割は、患者さんの希望を踏まえ適切に治療を受けられるように各診療科に繋ぐことです。そして、治療の継続や、治療後の生活を見据え、患者さんが地域社会でその人らしく暮らせるように、他病院、診療所、介護施設、訪問看護ステーション、院外薬局、地域の皆様との連携を密にし、患者さん中心の切れ目のない連携を行うことです。
そのためにも、地域の皆様との連携・協議の場である「南紀在宅医療・介護連携推進協議会」の活動も活性化しなければなりません。当地域は高齢化、人口減少のなか、医療スタッフの確保という難題にも直面しており、協議会活動を通して急性期医療、慢性期・在宅医療間の連携をさらに深めていくことが大切であると考えております。
さらに、今回のコロナ禍のような「有事」、特にこの地域は南海トラフ地震や異常気象による災害が想定されておりますが、そのようなときに高齢者や障碍者は大きな影響を受けてしまいます。その被害を少しでも防ぐためにも、平時からの行政・福祉・医療の連携は不可欠であります。
地域医療連携の発展のため、関係者皆様のご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
2023年4月 龍田 浩一
地域医療連携室の体制
- 地域医療連携室 室長:龍田 浩一(腎臓内科部長)
専任スタッフ
- 地域医療連携室師長:植田 啓子
- 医療ソーシャルワーカー、事務員
地域医療連携室をご利用いただくみなさまに、丁寧でわかりやすい対応を心がけています。
業務内容
紹介患者さんのFAXによる診療、検査予約受付
- 他病院への紹介予約申込
- 地域の医療機関、施設、在宅サービス事業所、訪問看護ステーションなどからの問い合わせ、相談対応
- 紹介患者さんの返書管理
- 退院支援
- 地域の医療機関、施設への当院の各種ご案内、地域との連携、広報
- 在宅医療相談窓口(外来、入院患者さんの医療、看護、療養、福祉、退院、その他の相談)
- がん相談支援窓口
- 開放病床共同診療のご案内、開放病床入院相談対応、登録医受付
- 地域の医療機関、施設、在宅サービス事業所、訪問看護ステーションとの研修会、企画、運営
- 地域医療支援病院運営委員会の開催
- 地域連携パス協議会の運営開催
- 南紀在宅医療・介護連携推進協議会事務局
医療・看護・福祉相談
患者さんやご家族が安心して、治療や療養に専念していただけるように、地域医療連携室専任の看護師と医療ソーシャルワーカーが、相談対応させていただきます。遠慮なくご相談ください。
ご相談内容
- 病気(がんを含む)や療養上の不安や問題
(がん性疼痛の緩和など) - 生活や医療費等の心配
- 退院先の心配(リハビリのできる病院や
療養型病院への転院、施設入所などについて) - 在宅介護や一人暮らしの不安
- 介護サービスや福祉制度の利用について
(がん患者会の紹介) - 受診について
- 患者さん・ご家族の相談内容、秘密は、遵守します。
- 相談は、無料です。
- ご相談が重なるとお待ちいただく場合がございますので、事前にご連絡ください。
0735-31-3345 (地域医療連携室直通)
地域連携システムのご案内
- 医療機関さまから、紹介患者さんのFAXによる診療・検査の予約を受け付けしております。
- 患者さんからのご予約は医療機関さまからの紹介状をお持ちの場合にお受けしておりますが、原則、ご紹介元医療機関さまを通してご予約のお申込みをお願いしています。
- 受診の際は、必ず紹介状をご持参してください。
- 予約は当センターのシステム上、申込日の翌日以降の日程となります。
- 17:00以降のFAXにつきましては翌日対応になります。(翌日が休みの場合は次の外来診療日)
受付時間
平日(月~金) | 午前8時30分 ~ 午後5時(FAXは24時間稼動) |
休診日 | 土日・祝日・年末年始(12/29~1/3) |
連絡先
診療予約の流れ
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検査予約の流れ(RI検査・CT検査・骨密度測定)
当センターでは、地域の先生方に、患者さんの診療にお役立ていただくために、医療機器(放射線科画像診断装置)の共同利用を行っております。医療機器の共同利用とは、地域の先生方から検査を目的として、診療科を介さず直接検査予約を承り、患者さんに検査を受けていただくものです。
必要な検査を安全に受けていただくために、その検査の目的や方法については、ご依頼元の医療機関の先生から、患者さんにご説明いただき、地域医療連携室を介してお申し込みください。
- 妊娠中、または妊娠の可能性のある方の、放射線科検査は行いませんので、事前に必ずご確認ください。
- 各検査のご案内をご参照の上、お申し込みください。
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キャンセル・予約変更について
- キャンセル・予約変更は、予約日の前日の正午までに、地域医療連携室へ必ずご連絡ください。
- 土日・祝祭日(休診日)をはさむ場合は、休診日の前日の正午までに、ご連絡ください。
RI検査のご案内
- 医療機器共同利用におけるRI検査予約は、「ガリウムシンチ」と「骨シンチ」になります。その他のシンチをご希望の場合は、地域医療連携室にTELでご相談ください。
- 撮影画像の提供方法はCD-Rとなります。
■ 注意事項 ■
- 産後で、授乳中の方に対しては、患者さんとご相談の上、お申し込みされる場合は、連絡事項にご記入ください。
- 検査に使用する薬は、予約された患者さん用として取り寄せますので、検査のキャンセルは、予約日の前日の正午までに地域医療連携室へご連絡ください。土日・祝祭日(休診日)をはさむ場合は、休診日の前日正午までに必ずご連絡ください。
■ 患者さんへの説明 ■
- この検査は「注射」と「検査」の2回に渡って来院していただきます。そのため、「検査予約票」は、それぞれの日時で、2枚送信します。
- 便秘気味の患者さんには、便秘用の薬(下剤)を処方し、2回目の検査(撮影)の前日の夜に内服するよう、 ご指示ください。
- 絶食の必要はありません。
- 絶食の必要はありません。
- 検査は終了までに2~3時間程度かかります。
【ガリウムシンチの場合】
【骨シンチの場合】
CT検査のご案内
- CT検査の予約は、単純CTのみとなります。造影CTご希望の場合は、該当診療科に受診が必要ですので、「診療予約申込依頼書」で、ご紹介ください。
- 撮影画像の提供方法はCD-Rとなります。
■ 注意事項 ■
- 心臓ペースメーカ、埋め込み型電気刺激装置の有無をご確認の上、チェック欄にご記入ください。
- 検査部位が、四肢の場合は、( )内に、左・右と撮影範囲をご記入ください。
■ 患者さんへの説明 ■
- 検査時間は、目的や部位によって多少異なりますが、通常5分程度です。
- 検査中、痛みはありませんので、動かないでください。
- お薬は、通常通り飲んでいただいて結構です。
- 基本的には、絶食は不要ですが、部位によっては、食事を控えていただく場合があります。
予約時にお伝えしますので、その旨、患者さんに説明お願いします。
骨密度測定(DEXA法)のご案内
検査は、16:00開始の予約になります。
- 検査結果の提供方法はCD-Rとなります。
■ 患者さんへの説明 ■
- 検査は、通常10分程度で行え、痛みもありません。
開放病床共同診療のご案内
開放病床とは
当センターでは、平成20年2月より開放病床を設置しています。
開放病床は、当センターの登録医に登録している医療機関(診療所・開業医)の医師に、病床の一部を開放し、登録医から紹介入院された患者さんに対して、 登録医が病床を訪問し、当センターの医師と共同で診療を行うことのできる病床です。
患者さんは、当センターの医師と登録医の先生の円滑な連携のもとで、一貫した診療を受けられますので、退院後も安心です。
医療機関の先生方へ
- 開放病床
5床設置しております。いずれも4人床(大部屋)です。 - 登録医の申し込み
地域医療連携室へご連絡ください。「登録医申請書」及び、「開放病床共同診療のご案内」などをお送りし、申し込み手続きさせていただきます。
開放病床への入院手続の流れ
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① ② ③ を初診紹介受付に提出していただきます。
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開放病床共同診療訪床の流れ
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詳しくは、開放病床運用規定、開放病床のご案内をご参照ください。
在宅医療サポートセンターのご案内
当院では、安心して治療を受け、より快適な生活が送れるよう、新宮・東牟婁圏域の患者さんやご家族の方からの「在宅医療・療養」相談を総合的に支援する「在宅医療サポートセンター(総合相談室)」を設置しました。必要に応じて、院内外の関連部門と連携を図りながら地域医療連携室の職員がご相談をお受けします。
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2階 地域医療連携室 |
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平日 午前8時30分~午後5時 |
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病院:那智勝浦町立温泉病院、くしもと町立病院 医院:新宮市医師会、東牟婁郡医師会 訪問看護事業所、各市町村 |
レスパイト入院のご案内
レスパイトとは、「一時休止」「休息」「一時預かり」といった意味をもつ言葉です。
レスパイト入院とは、神経難病患者や高齢のがん患者さんなど、医学的管理や処置を在宅で、受けている患者さんを対象に医療保険で短期間の入院を受け入れる制度です。
具体的にいうと、自宅療養中の患者さんに一時的に入院していただくことにより、介護している家族に休息をとってもらったり、家族自身の急な病気やけがに対応したり、冠婚葬祭に出席する、また、人工呼吸器を装着している患者さんは停電すると生命の危機に陥るため、停電が予測される場合は回避する目的でその期間入院する・・・などができる仕組みです。
治療や検査目的の入院ではなく、ショートステイでは難しい医療依存度の高い患者さんを受け入れることができる医療保険の仕組みです。
申し込みの流れ
(注意)当院のかかりつけ患者さんでない場合は、先ずは本来のかかりつけ医から診療情報提供書を付けて当該診療科の受診予約を取っていただく。そのうえでレスパイト入院の可否を判断する。
入院当日の流れ
認知症疾患医療センターのご紹介
新宮市立医療センターは、令和2年4月1日に和歌山県より「認知症疾患医療センター」の指定を受けました。
認知症疾患医療センターでは、認知症の相談や脳神経内科医師による鑑別診断を行い、かかりつけの先生や地域の医療機関と連携し、認知症の人とご家族が住み慣れた地域で安心して暮らしていくために支援を行うところです。
認知症には、アルツハイマー型や脳血管疾患などの症状がありますが、軽度の場合は、早期治療を行うことで、現状と変わりなく生活できる人もたくさんいます。
いつまでも住み慣れた地域で、自分らしい生活を送っていただくためにも早期発見・早期治療が重要になります。

受診の流れ
- 相談
- 認知症疾患医療センター相談担当(0735-31-3333 窓口 地域医療連携室)へご連絡ください。
平日(年末年始を除く)の月曜から金曜日9:00~17:00の間、ご相談をお受けいたします。
※匿名でのご相談も気兼ねなくご相談ください。 - 紹介
- 診察(鑑別診断など)を希望される場合は、かかりつけ医の先生からの紹介状が必ず必要です。
診察をご希望の場合は、まず、かかりつけ医の先生にご相談ください。 - 診察予約
- かかりつけ医の先生より、新宮市立医療センター地域医療連携室へ診察予約(「もの忘れ外来」)の申し込みをお願いします。
- 診察・検査
- 脳神経内科医師による鑑別診断(診察、検査等)を行います。
- 診察後
- 鑑別診断(診察、検査等)を行い、今後の治療が必要と診断された場合は、ご紹介頂いたかかりつけ医の先生へお返事を行い、通い慣れた先生のもとで治療をして頂けます。
*鑑別診断の結果、入院治療が必要な場合は、他院への紹介も含めて対応させていただきます。
新宮市立医療センター 認知症疾患センター
連絡先:0735-31-3333
平日:月~金曜日 9:00~17:00
(祝日、年末年始を除く)