光学診療部
診療科の特色
内視鏡を使用して検査や治療を行います。
スタッフは、内科医師3名、外科医師4名、および看護師8名(内視鏡技師4名)、補助員1名です。件数は、年間胃約1000例、大腸約600例です。他には、胆管胆嚢、すい臓なども内視鏡で検査や治療を行っています。
小腸はカプセル内視鏡での検査を行います。カプセル内視鏡は紀南地方では当院でしか受けられません。
日本消化器内視鏡学会の指導連携施設に認定されています。
病気を見つけ、治療の方法を判断し、内視鏡で治療が可能と判断したら積極的に内視鏡治療を行います。
治療は、胃や大腸では、粘膜切除術(EMR)、粘膜下層剥離術(ESD)が主です。腺腫、がんなどを内視鏡で切除しています。2015年末からは、勝浦の木下医院の木下雄一先生に来ていただき、ほとんど毎週粘膜下層剥離術(ESD)の治療を行っています。
また進行がんによる消化管や胆管の狭窄に対しては、ステントという金属でできた網状のパイプを内視鏡を利用して挿入し、通過障害を改善させています。
胃瘻の造設や食道静脈瘤の治療なども内視鏡を利用して行っています。
胆膵では、胆管結石の摘出、胆汁、膵液のドレナージ、などを行っています。
詳しい件数は、表をご覧ください。
内視鏡はオリンパス社製の最新機器を常備しています。ハイビジョン内視鏡はもちろん、拡大内視鏡、経鼻内視鏡、エコー内視鏡を常備しています。
眠って内視鏡検査を受けたい方には、鎮静剤の注射を行い軽い睡眠状態で検査を行っています。
今までは開腹手術でしかできなかったことが、最近では内視鏡による治療が可能となってきています。合併症が皆無ではないですが、手術に比べて体の負担が軽く術後の回復も早くなっています。高齢者は他の疾患を多く合併しており、できるだけ体に負担のかからない治療を行うことは非常に重要なことだと思われます。
これからも、スタッフ全員が一丸となって皆さまの検査、治療を行わせていただきます。
よろしくお願い申し上げます。
診療内容・実績
内視鏡実績
令和3年度 | 令和4年度 | |
---|---|---|
上部消化管内視鏡 | 1,267件 | 1,030件 |
下部消化管内視鏡 | 784件 | 634件 |
気管支鏡 | 0件 | 0件 |
胆膵内視鏡 | 118件 | 108件 |
カプセル内視鏡(小腸) | 5件 | 0件 |
合計 | 2,174件 | 1,772件 |
治療内視鏡実績
令和3年度 | 令和4年度 | |
---|---|---|
消化管止血術 | 81件 | 46件 |
ポリープ切除術 | 275件 | 185件 |
粘膜下層剥離術 | 16件 | 13件 |
静脈瘤治療 | 16件 | 10件 |
胆管系治療 | 111件 | 100件 |
消化管ステント留置術 | 16件 | 11件 |
胃ろう造設術 | 18件 | 5件 |
胃ろう交換 | 35件 | 32件 |
消化管拡張術 | 14件 | 2件 |
異物除去術 | 9件 | 13件 |
イレウス管挿入 | 29件 | 44件 |
結腸軸捻転解除術 | 2件 | 2件 |
合計 | 622件 | 463件 |